ラグビーのキックの種類・使い方・ルールを解説

ラグビーのキックの種類・使い方・ルールを解説

ラグビーを観戦していて疑問に思うプレーが多くあると思いますが、その中で様々な場面で用いられる「キック」!!

試合を観ていると、キックの種類や使い方(位置)・ルールなど気になることも多いのではないでしょうか。

この記事を参考に次の観戦ではさらにラグビーを楽しんでいただけると思います。

 

今回は、“ラグビーのキックの種類・使い方・ルールを解説”についてお届けします。

ラグビーのキックの種類

まずは、ラグビーで使われるキックの種類を一つずつ紹介していきますね。

パントキック

手で持ったボールをそのまま蹴ります。

試合中に流れの中で使われることが多いキックです。

  • W杯でもよく目にした高く蹴り上げるキック…「ハイパント」
  • 相手の裏に落とすキック…「ショートパント・チョコパン」

陣地を取り戻すために相手陣地の空いてるスペースに蹴るロングキックも、最近はパントキックが使用されています。

数年前はロングキックは「スクリューキック」(ロングパスのように回転をかけるキック)が主流でしたが、最近ではあまり目にしなくなりました。

 

ドロップキック

一度地面にバウンドさせてから蹴ります。

キックオフやドロップアウトの時に主に使用されます。

プレー中にドロップキックでゴールを狙うことで得点(3点)することもできます。W杯などのレベルの高い試合ではたまに見ることができます。

 

プレースキック

トライをした後のコンバーションキックや、ペナルティがあった地点からゴールを狙う際にキックティに置いて蹴るキックです。

2015年のイングランドW杯で五郎丸選手のルーティンが流行りましたよね。他の選手でも色々なルーティンで蹴る選手もいるので注目するのも楽しいですよ。

 

ラグビーのキックの使い方

ラグビーは試合の流れでキックを使う場面も多いため、使い方がわかりにくいかと思います。

どのような用途で使っているのか説明しますね。

・陣地の挽回

自陣深くに攻め込まれたときにタッチや敵陣深くに蹴ります。キックを一番多く使用する場面です。

最近では、キックを蹴らずに自陣からボールを回すチームも増えてきています。

 

・戦術として相手にプレッシャーをかける

グランドの中央部分でハイパントを蹴り、味方を競らせたり相手にプレッシャーをかけて陣地を進めます。

 

・相手の陣形にスペースが空いているとき

試合の流れで相手の陣形を見て空いているスペースにボールを落として守備陣形を崩します。

最近ではゴール前や敵陣でも、キックパスで一気に外の選手にパスするためにも使われています。

 

・ペナルティを獲得したとき

ペナルティを獲得した際、キックとしては3つ選択できます。

  1. タッチキック
  2. タップキック
  3. プレースキック

というものがありますのでそれぞれ解説していきますね。

 

・タッチキック

外に蹴り出して、出たところからマイボールのラインアウトで試合を再開できます。

・タップキック

相手のディフェンスが整っていなかった場合ちょんと蹴って、すぐに試合を再開することができます。

・プレースキック

ショットとレフェリーに伝えることで、ゴールを狙って得点(3点)を狙えます。

W杯でもゴールまで60mのところから狙うチームもありました。

 

ラグビーのキックのルール

キックはパスと違い前に蹴れる分、様々なルールが存在します。

試合でよく見かけるキックのルールについて紹介します。

 

ダイレクトタッチ

自陣の22mラインの中にいないと直接タッチに出してはいけない

ゴールに一番近いラインが22mラインになりますが、そのラインを出た場所からタッチに直接出すと蹴った位置から相手ボールのラインアウトから試合再開されます。ダイレクトではなくグランド内でバウンドしてタッチに出ればボールが出た位置からの相手ボールラインアウト。

試合で一番よく目にするかもしれません。知らないと一番わかりにくい場面だと思います。

 

キックオフサイド

キックを蹴る時に、蹴った選手の横にオフサイドラインが発生し、それより前にいる選手はボールを追ってはいけません。

蹴った選手の後ろにいたオンサイドの選手が追い越すことでプレーに参加することができるようになります。

キックでパスをもらったり、ボールを追う際はキッカーの蹴るタイミングを見て横からスタートを切ります。

 

キックオフ

試合開始や点数が入った後再開する時に、グランドの真ん中からドロップキックを蹴ります。

この時、ボールが相手陣の10mラインを越えなければいけません

越えなかった場合や誰も触らずにタッチにでた場合は、真ん中からのスクラムかフリーキックで相手ボールで試合再開します。

 

50:22(フィフティ・トゥエンティトゥ)※新ルール

2021年8月より適用されることになった新ルールです。

自陣からキックを蹴って、相手陣の22メートルの中でバウンドをしてタッチに出すと、キックを蹴ったチームのラインアウトで試合が再開するというルールです。

今までは、自陣22メートル内ならダイレクトで出す。もしくは22メートルの外ならバウンドさせてタッチに出すことで相手ボールのラインアウトで試合が再開していました。

正確なロングキックを蹴れる選手がいれば試合を有利に進めることができるルールとなっています。

 

 

まとめ

ラグビーではボールを前に投げれないため、陣地を前に進める手段としてキックを使います。

キックには陣地を上げたり、一気に外にパスなど効果的な一面のありますが、繋がらなかったり相手にすぐに捕られてしまうとカウンターで一気にピンチにもなるため、キッカーのスキルも重要になってきます。

様々なキックの種類や使い方など分かっていただけたと思います。

他にも細かいルールがあったりしますが、今回の記事でほぼ把握できたも同然です。

ラグビーはぶつかり合いやパス回し、ランなど見所はたくさんありますが、キックがわかるとさらに楽しくなります!

攻撃のバリエーションとしてキックが多様化されている現代ラグビーでは、選手のキックスキル、状況判断で様々なキックが使用されるので是非注目して見ていただければと思います。

本日は、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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